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よしかず日記 岩手県奥州市の市議会議員 菅原よしかずのブログです。
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会派で行政視察を実施しました
私が所属する会派・奥和会にて、8月5(火)〜7日(木)の日程で行政視察を実施しました。今回の視察先は、鳥取県鳥取市、米子市、島根県邑南町3ヶ所です。

1.鳥取市
ー禺堋蟒酸鑪方針による施策の実施について、雇用創造戦略方針について、とっとりふるさと元気塾について、3項目を調査しました。
鳥取市は、平成18年に人口減少時代を見越して「人口増加推進に係る戦略プロジェクトチーム」を課長補佐級の職員で構成するとともに、副市長をトップとする「人口増加対策推進本部」を組織し、人口目標20万3千人として全庁的に取り組んできたが、平成20年には20万人を切る結果となってしまった。こうした状況を踏まえ、組織を改め、雇用と若者定住に重点を置いた「雇用拡大・若者定住対策本部」を設置し、「雇用創造戦略方針」で「4年間で5千人以上の雇用の場の創出」、「若者定住戦略方針」で「15歳以上40歳未満の転出者数を転入者数の範囲内に納める」「0歳〜15歳未満の人口を前年より増加させる」、2つの戦略方針と目標を掲げた取り組みを行っていました。
若者定住では、「魅力創造」「教育環境」「健康と子育て」「住環境創造」「若者の暮らし応援」と5つのプロジェクトを掲げ、プロジェクトごとに指標を設定するとともに、戦略方針の進捗や実績報告を行っているとのことでした。
私が特に注目したのは、「若者会議」で、市の将来像について調査研究を行い、必要な施策や政策を立案して、市に提言をすることを目的とした事業です。組織は市内に在住する18歳から30歳までの各種団体から推薦を受けた者と公募した者で構成され、任期は2年です。10人前後のグループに分かれて、視察や調査、イベント等を行い、全体会議や報告会、若者議会を開催しながら、最終的に成果発表会、市への提言書提出を行っていました。
こうして若者が自分たちのまちを何とかしたいという思いで、積極的な活動をしていることには感心されられました。具体的な数値目標を設定した取り組みや若者をはじめとする市民が積極的にまちづくりの参画できる場を設けることは大変重要で、こうしたことが結果にも大きくつながるものと思いました。

2.米子市
々垪眄改革の取り組みについて、公共施設白書について、2項目を調査しました。
米子市では、平成17年の合併以来行革に取り組み、当初は市職員の給与や人員の削減による人件費に取り組んできたとのことです。特に、技能職の職員の見直しでは、技能職員を税の徴収係に異動させ、その結果、税の滞納の減少による歳入の増加にもつながり、市民の理解を得られる一つの要素にもなったとのことです。
その他として、事務事業の評価制度を導入し、事業の評価や検証を行いながらの見直しやゴミの有料化、また、全国一とも言われるふるさと納税にも取り組み、削減一辺倒の行革ではなく、地場産品のPRや活性化にもつなげていました。
公共施設白書は、施設の今後のあり方を検討するための基礎資料として、市が保有する施設の現状や課題をまとめたもので、今後のあり方を議論する中で活用されていくものです。特にも大きなねらいとすれば、公共施設の現状をしってもらいたいということと、今後すべてを維持していくことは難しいということを市民の皆さんに知ってもらいたいということから作成したとのことです。
米子市では、効率的で効果的な市政運営という基本的な考えとともに、減量を主体とした行財政改革から、市財政のみならず、市全体の活力の向上も意識した改革へとステップアップさせる必要があるとのことから、改革の目的を「活力あるまちづくりと市財政健全化の両立」としていました。行革に対するきめ細やかな市民理解、そして活力も維持向上させながらの行革、大変に難しいことだと思いますが、大事な視点であり、このことがこれからのまちづくりのあり方なんだろうとも感じました。

3.邑南町
 孱禅薀哀襯疥町」(攻め)と「日本一の子育て構想」(守り)を核とした定住促進プロジェクトについて調査をしました。
中山間地における少子高齢化、地域産業の低下に伴う雇用機会の減少などに対処するため、産業振興と生活基盤の整備という2つの目標を達成することを目指した取り組みを行っていました。
攻めの施策である「A級グルメ立町」は、産直市の建設、田舎の逸品のブランド化を図る食品などの認定制度、インターネット通販サイトの運営、地産地消イタリアンレストランの開設、総務省の事業である地域おこし協力隊を活用した食材作りから調理までを行う「耕すシェフ」の育成などを行っていました。
B級グルメという言葉は良く耳にしますが、邑南町では、食を切り口として農商工が連携し、ここでしか味わえない食や体験の創出をA級グルメとして、地域ブランドの構築を目指した基本戦略や数値目標を設定していました。(食と農の起業家5名、定住人口確保200名、観光客入込数100万人)
一方守りの施策「日本一の子育て構想」は、NHKや女性雑誌でも取り上げられるなど全国的にも注目されており、その事業の内容は、第2子以降の保育料の無料化、中学生卒業までの医療費の無料化制度、産婦人科や小児科の医療体制の充実など、子どももを安心して産み育てられる環境の整備に重点を置き、子育ての経済的負担を軽減する具体策として、住みよいまちづくりを目指した取り組みを行っていました。また、定住を支援を行う定住支援コーディネーターや定住促進支援員を配置し、UIターン者のケアとして、新たな空き家情報の収集や空き家所有者との交渉、移住者が地域になじめるように相談窓口となったり、移住者を地域に紹介する場の創設などを行っており、移住希望者や移住者にきめ細やかな対応を行っていました。また、テレビ、新聞、雑誌、インターネットによる情報の発信や著名人の協力などメディアや人のネットワークをうまく活用した情報発信を積極的に行っていることにも大いに見習うべき点があると思います。
こうしたプロジェクトは、平成24年度過疎地域自立活性化優良事例表彰の総務大臣表彰を受賞したとのことで、大変にすばらしい取り組みでありました。

今回の視察は、今の奥州市の大きな課題である行革と定住が主なテーマで、どの施策も大いに参考となるものでありました。特に感じたのは、今回お邪魔したどの市・町も具体的な数値目標を掲げて戦略的な取り組みがなされていたと思います。行革も重要課題ではありますが、削減一辺倒ではなく戦略的な施策の展開も積極的に進めて行かなければと改めて強く感じた次第です。攻めと守りのコラボレーションということでしょうか・・・。