最新の記事
アーカイブス
リンク
プロフィール
その他

05
--
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
--
>>
<<
--

よしかず日記 岩手県奥州市の市議会議員 菅原よしかずのブログです。
<< 前沢牛まつり | main | 産業経済常任委員会所管事務調査を実施 >>
一般質問を行いました「人口減少問題の影響と対策について」
奥州市議会定例会において一般質問を行いました。
今回通告した件名は「人口減少問題の影響と対策について」で、国内はもとより今後地方における大変に重要な問題であるとの思いから、今回はテーマを一つに絞って質問をさせていただきました。

この人口減少問題は、全国において深刻化してきており、我が奥州市においても例外ではありません。国全体においては、経済成長や社会保障への影響をはじめとして、地方においても地域経済や自治体財政、医療や介護、各種産業や教育など、私たちの生活に密接に関わるあらゆるものに影響を与え、引いては地域の崩壊に繋がる大変に危機的な状況に陥ってしまうものと危惧しています。
しかし、一朝一夕に解決出来る問題でもなく、また、今の人口減少や少子高齢化の状況は、その度合いや地域の置かれている条件も違うこと等から、その地域の実情に合わせた、きめ細やかな対応をしていかなければならないと思います。
今後、私たち地域の活力をつくり、安定した暮らしを維持しながら、この奥州市を将来に渡り守っていくためにも、早急に対策を講じていかなければならないと強く認識しています。

私は丁度4年前にも、この「人口減少問題について」質問をさせていただき、「危機感が感じられない」という指摘をさせていただきました。また、「一度、現状をしっかり確認をして」、「今後の課題は何なのか」、「優先すべき対策は何か」ということを整理をして、「一つの報告書として、今後の方向性や対策計画をまとめるべきではないか」、あるいは「対策推進本部の位置づけをもっと重要なものにすべきではないか」といった提言をさせていただきました。
その時の答弁では、「対策推進本部において、部局を横断した協議を行って、市を挙げて 取り組んでいく。」、あるいは「行政だけでなく、社会全体で取り組んでいく必要がある。 市民・地域・事業所の協働による対策の推進に努力をする。」といった内容でありましたが、はたして、その効果的な対策協議や社会を巻き込んだ議論がされてきたのか、これまで危機感をもった対応がされてきたのか疑問であります。
そこで、ヾ躓ヾ兇鬚發弔海函↓∩反イ鬚靴辰りすること、J針を明確にすること、せ毀院Υ覿函Τ銅鐫賃里魎き込んで危機感や情報を共有し全体で取り組む、といったことが重要であることを改めてお話させていただきました。

それから、今の奥州市には「夢がない」と、よく言われます。これは、「明るい展望」というか「大きく発展しているまちの姿」ということだと思いますが、私は、市民の皆さんが言うのはそのことだけではないと思っています。
これからの奥州市が、どういう姿になっていくのかがイメージ出来ない。「何のために」「何をしたいのかが」よく分からないということではないかと思います。
今、奥州市が目指すべき都市像は「協働のまち」を掲げていますが、多くの皆さんはイメージが難しいようであります。また、そこで、財政が厳しい話をされても、何億とか普段の生活とかけ離れた桁違いの額の話をされてもピンとこないということで、どれだけ厳しいのかは正直わからないとのことであります。
そういった中で、「行財政改革をしていかなければなりません」「これとこれを削減します」と突然言われても「なんで」ということになるのは、当たり前のことかもしれません。

そこで、財政の健全化だけを全面に出した削減の話だけではなくて、人口減少時代を迎えるあたっての影響なり問題を洗い出して、そのためにどうするかといった対策や対応方針を示して、今後のまちづくりを市民の皆さんと共有していくことが、まずは大事なことではないか、その中の一つが、行革や財政の健全化なのではないかと思います。
単に財政だけを健全化すれば、華々しい未来があるかというと、決してそれだけではないと思います。人口がどんどん増えている時ならそれでもいいかもしれませんけれども・・・
脇目も振らずに健全化に突っ走って、黒字化というゴールにたどり着いて振り向いたら人がいなくなっていた、ということになりはしないかと心配しております。財政も大事ではありますが、人も大事なのではないでしょうか。消滅する可能性があると警笛を鳴らされているわけでありますから。

今後何もしないということではないのは分かりますが、市民の皆さんからすれば、現状から将来に対する姿が見えない中で、行革や削減論議がされているということに不安をもたれ、そこからどんどんと閉塞感が漂い、そして不満もでてきているのではないかと思います。
私は決して、行革にブレーキを掛けるつもりはありません。やらなければならないことだと十分に認識いたしております。しかし、そこに至るプロセスをもう少し大事にお考えいただいて、人口減少問題を最重点に掲げ、その対策方針も基にしながら行革や財政健全化を平行して進めていくべきではないかと思います。

以下、質問答弁の要旨です。

(1)現状認識と対策組織について

Q1.奥州市合併から今日までの人口推移と今後の人口推計は。
A1.奥州市合併時131,272人で以降毎年減り続け、平成26年4月30日現在で123,013人となっている。国立社会保障人口問題研究所が発表している将来推計人口では、2020年は112,286人、2030年は99,012人、2040年には86,231人まで減少すると見込まれている。
問題なのはその人口構造で、2040年の人口構造は、0〜14歳が9.8%、15〜64歳が50.4%、65歳以上が39.8%となり、更に少子高齢化が進むものと予測されている。

Q2.当市の減少要因と減少による影響は。
A2.当市においては、進学や就職に伴う若者の流出により、子どもを産み育てる世代の人口が減少していることが最大の原因であると考えている。このような人口減少は、労働力など地域の担い手不足や消費の減少などによって地域経済を脅かし、歳入の減少による市の財政への影響も危惧される他、地域コミュニティの維持にも支障をきたすなど、地域の活力の低下も懸念される。

Q3.対策組織の現状と今後のありかたは。
A3.少子人口対策室を設置し、少子化対策、人口対策として子育て環境の整備や雇用の場の確保などに努めている他、結婚支援や空き屋バンクによる定住支援を実施していますが、人口減少には歯止めがかかっていないのが現状であります。
今後は、人口減少社会に対応するより実効性のある組織のあり方について改めて検討が必要と考えています。

(2)人口減少における政策のあり方と具体的対策について

Q4.「若者」と「女性」をターゲットとして、「産業・雇用」、「若者定住」、「まちづくり構想」、「交流人口」の4つの施策を重点に取り組むべきと考える。対策をどのように考えているのか。
A4.「産業・雇用」・・・人口減少対策においては、特に生産年齢人口の増加が重要と考えている。そのためには、産業を振興し、雇用の場を確保することが重要。工業振興にはその中核となるのが企業誘致で、優遇制度により、自動車や半導体関連企業などの誘致を進めている。
「若者定住」・・・Iターン、Uターン者への住宅建築に係る利子補給事業、移住支援として空き家バンク事業を行っているが、当市への定住を決める直接的な要因とはなっておらず、めだった成果が見られないのが現状である。
「まちづくり構想」・・・より効率的で持続可能な社会を構築していくため、コンパクトシティ構想も全国的に検討されている。構想推進には、市街地だけでなく、郊外や周辺農業地域も含めて、多面的かつ総合的に政策を展開する必要性があり、当市においては、これまで進めてきたまちづくりとの整合性などの点からも慎重に見極めていく必要があると考えている。
「交流人口」・・・おうしゅうグリーンツーリズム推進協議会が都市部の中高生の農家民泊を伴う、教育旅行の受け入れを継続して行ってきている。このうような交流を継続的に行うことによって、当市の良さが全国に発信され、交流人口の拡大に繋がるものと期待している。
人口減少対策は、一つの取り組みや施策をもって解決出来るものではなく、まちづくり全般の総合的な施策の結果として現れてくるものと考えている。少子化という課題を受け止めつつ、避けることができない人口減少社会へ対応していくための取り組みが必要であると考えている。

Q5.日本創世会議が独自に試算した人口推計では、奥州市の女性の減少率が52.6%で、消滅の可能性がある自治体に含まれている。市長の見解は。
A4.非常に危機的な状況であると考えている。今抱える課題を一刻も早く解決し、柔軟に施策を展開できるまちをつくっていかなければならないと思っている。一人行政だけで出来ることではないが、市民の皆さん一人一人の意識を転換していただきながら、この地域を守るために、すべきことをそれぞれの立場で出来る範囲で取り組んでいただき、一人一人の力で人口減少に歯止めを掛けていくという、その仕組みや意識に一刻も早く立っていかなければならないと思っている。

Q6.人口減少問題を最優先に掲げて、平行して行財政改革や財政の健全化を進めるべきではないか。人口減少対策は必要としている一方で、子育て支援策は削減ということでは、人口減少対策と行財政改革に整合性がないのではないか。
A6.表現が違うだけで、目指していることに大きな乖離はないと思う。市政方針でもいの一番に、人口減少が進む中で我々はどう対応をしていけば良いかということを冒頭に書いた。決して人を大事にしないということではなく、奥州市を今後とも光り輝くまちとして継続をさせるために、やるべきところに手を掛け、そして皆の力をもって光輝く奥州市をつくり挙げようではないかということを市政方針に書いたつもりである。
何を切り口にとすれば、人口減少であろうと財政問題であろうと、いずれ時代は大きく変化している。その変化に対応できる奥州市を作っていくんだ、そのこと自体が、未来へ我々が発展出来る可能性を確かなものにすることであると思う。
表現については、いささか元気がでにくい部分が多く伝わっているとすれば、必要性を更に説明し、ご理解をいただく作業の中から共に前に向かって進む力を大きなもの確かなものにしてまいりたいと思う。

議会録画中継 議事日程第4号(平成26年6月9日)
http://www.city.oshu.iwate.jp/htm/gikai/relay/relay.201402.html